バイアグラだけじゃない! いろいろなED治療薬の種類を知ろう
EDの治療薬といえば「バイアグラ」が圧倒的に有名ですが、それだけではありません。体質や望む効果に合わせて、治療薬にもさまざまな選択肢があるのです。
悩みを解決する治療薬をさらに詳しく理解しましょう。
EDに悩む男性は多い
「ED」とは、日本語にすると「勃起不全」です。
まったく勃起しないという状態もあれば、勃起するまでに時間がかかるという状態や、勃起はするがあまり固くならないという状態、勃起してもすぐに萎えてしまうといった状態もあり、性行為をおこなううえで必要な勃起がかなわない状態、機能が低下した状態がEDとされます。
EDが起こる直接的な原因は、端的にいえば血液の流れが阻害されることです。そもそも勃起というのは、陰茎の海綿体に多くの血液が送り込まれ、性行為を終えるまでその状態が続くこと。その状態をキープできないのが勃起不全というわけです。
勃起の状態を維持するためには、基本的には血管や血行、神経の働きが正常でなくてはなりません。病気で血行が悪化したり、加齢によって血管が老化したりすれば、血液の流れが阻まれることになりますので、EDの原因となり得ます。
加えて、日々の疲労やストレスといったことが原因となって勃起不全を起こしてしまうこともあるでしょう。こうした心因性のものに加えて、若くして成人病にかかるなどして血行や神経の働きが十分でなくなれば、若い方でもEDで悩むことになります。
EDにはいろいろな治療方法がある
EDは治療が可能です。多くとられるのが治療薬による治療で、薬によって海綿体に血液を送り込みやすくします。
適切な効果を得るにはただ薬を飲めばいいというわけではなく、そのタイミングが重要です。また、薬が効いている時間であっても、性的刺激がなければ勃起することはありません。「薬を飲んだらずっと勃起したままになるのでは」という誤解がよくありますが、それは誤解だと思ってください。
持病などの理由から薬の服用が難しい方には、機器を用いた治療もあるので、不安になる必要はありません。「ED1000」という機器から低い出力の衝撃波を出して患部にあてると、患部に刺激が与えられます。その作用で新しい血管がつくられ、海綿体への血流が再び起こるようになるというわけです。
そのほか、患部に注射する「ICI療法」があります。こちらは、細胞を再生・増殖させたり、コラーゲンを生み出す働きのある成分を自分自身の血液から採取して、陰茎に注射し、細胞を若返らせることでEDを改善するという再生治療です。自分の血液から取り出した成分のため副作用なども少ないとされています。
自分に適したED治療薬を見つける
さまざまな選択肢がある治療方法ですが、ED治療薬にも種類があります。ED治療薬のうち、現在日本で認可されているのは「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類です。
いずれも高い効果が期待でき、重い副作用などもないとされていますが、詳しくみていくと違いがあります。
バイアグラ
世界初のED治療薬であり、広く使用される最も有名なED治療薬です。服用後1時間程度で効果があらわれはじめ、その作用は5時間程度続くとされています。
この持続時間は、3種類のなかで最も短いものです。服用のポイントは空腹時にとることで、食後にとると効果の出方が遅くなったり、効果が弱まることがあるでしょう。
バイアグラは2014年に特許が切れたため、多くの製薬会社からジェネリック薬が登場しています。安い価格で本家バイアグラと同等の効果が期待できるとあって、費用対効果の点からも人気が高い治療薬です。
レビトラ
レビトラの特徴は、即効性があること。バイアグラに比べて体内への吸収が早い成分を使っており、服用後効果があらわれ始めるまでの時間がより短くなっているのです。
服用して30分から1時間弱で効果が出始め、8時間程度作用が続きます。効果をフルに高めるためには空腹時の服用が推奨されるものの、食事の影響を受けにくいという点も長所です。
シアリス
シアリスの特徴は、バイアグラやレビトラに比べて長時間効果が持続する点にあります。これは、シアリスの有効成分が体内で分解されにくい性質をもつためで、その持続時間は最大36時間。これだけ続けば、前もっての服用もしやすいですよね
タイミングをはかって服用するなら、1時間以上前に服用することとされています。シアリスも、食事の影響を受けにくいというのが利点です。
おわりに
ED治療薬にはすぐれた効果が期待されますが、自分にどのぐらい効くのか、副作用の出方はどうなのかといったことは、個人個人で異なります。したがって、どの治療薬が一番かということも一概にはわかりませんし、何より素人が判断するのは危険です。
EDの悩みをかかえる方は、まずはクリニックで診察を受けることをおすすめします。クリニックで人に説明したり診察を受けることをはずかしく感じるという方もおられるかもしれませんが、医師や看護師などの医療従事者による診察を受けるだけでなく、こちらからも質問することで、悩み解決の第一歩になるかもしれません。
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