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薄毛治療の最先端治療「HARG療法」の“ここがすごい！”ポイント

さまざまなタイプの薄毛・抜け毛に効果を示すと期待されているのが「HARG（ハーグ）療法」です。名前は聞いたことがあっても実はよく知らない……という方もおられるかもしれません。

従来の治療法に比べて画期的といわれるHARG療法の“すごい”ポイントを見ていきましょう。

どこでもできるわけではない医療

「HARG（ハーグ）療法」とは、薄毛・抜け毛を根本的に解決することができる唯一の再生医療といわれています。用いるのは、人間の細胞のもととなる幹細胞から抽出した、150種類以上の成長因子です。この成長因子を含む薬剤成分を「HARGカクテル」といい、治療ではこのHARGカクテルを頭皮に直接注入することで、毛母細胞を強化して発毛・育毛を促進します。

以前から行われてきた薄毛・抜け毛治療には、AGA（男性型脱毛症）治療薬のように抜け毛の本数を減らして全体の毛の量を維持したり、育毛メソセラピーで頭皮の環境を改善して発毛を促たり、そのほか植毛や育毛サロンなどといったいろいろな方法がありました。

そうした方法に比べてHARG療法は、毛髪再生治療の最先端といえます。そのため、どの病院・クリニックでも受けられるというわけではなく、日本医療毛髪再生研究会の認定医療機関でのみ治療を受けることができる治療法です。

現在では、日本全国で150を超える医療機関でHARG療法が導入されるようになりました。しかし、それでもまだまだ限られた施設での治療ということになります。それだけ専門的・先進的な治療法なのです。

さまざまな薄毛・抜け毛に高い効果

そもそも薄毛・抜け毛というのは、髪をつくる毛母細胞の働きがさまざまな原因の影響を受けることで低下して起こる症状です。原因が異なればとるべき対策も異なりますし、年齢や環境によって薄毛・抜け毛の度合いも、治療の効果も違いがあります。

したがって、従来の治療では、「脱毛の予防には頭皮ケア製品や養毛剤」「発毛促進には発毛促進剤」「髪の成長を助けるのは育毛剤」といったように、症状や段階に応じて複数の薬剤を使い分ける必要がありました。

しかし、HARG療法におけるHARGカクテルには、毛母細胞を活性化し、頭皮環境の改善から発毛・育毛までといったすべての段階に働きかける成分が含まれています。このため、頭皮に発毛・育毛に必要な細胞が残ってさえいれば、原因や段階によらずさまざまな薄毛・抜け毛を改善する効果を見込むことができるのです。

副作用の懸念も低く安全性が高い

HARG療法では、頭皮に直接薬剤を注入します。注入方法にはいくつかの選択肢がありますが、注射による注入の場合も麻酔を併用することができますし、ローラー注入の場合も痛みはとても少ないです。切開なども伴いませんので、そうした傷あとの心配もありません。

よく効く薬剤というと安全性や副作用を心配する方もおられるかもしれませんが、HARG療法の開発にあたっては非常に多くの臨床試験や実験が行われ、そこで安全性が確認されています。加えて、使用するHARGカクテルにはアレルギーを起こす物質が含まれていないことも確認されており、現在に至るまで副作用の報告もありません。安全性がとても高い薬剤です。

着々と進歩を続ける治療技術

すぐれた薬剤であるHARGカクテルを使うHARG療法では、その効果を最大限に発揮すべく、日々技術の進歩を続けています。たとえば、薬剤を頭皮に注入する方法もその一環といえるでしょう。より痛みを軽減し、より薬剤を浸透させる方法の探求が続いているのです。

ポピュラーな方法である注射針での注入は、確実に薬剤を届けることができますが多少痛みをともないますが、麻酔を併用することもできますし、HARGカクテルの改良によって以前に比べて痛みが減っています。

注射針を使わない方法も日夜、開発中です。たとえば、表皮の細胞膜に電気でごく小さな穴を開けて成分を浸透させる「エレクトロポレーション」では、痛みが少なく効果も非常に高いとされています。開いた細胞は時間の経過で自然に元通りになり、浸透した薬剤をしっかりと閉じ込めることができるのです。

また、針を使わない“注射器”MEDJET（メドジェット）を使った「ノンニードルHARG浸透注入療法」というものもあります。これは、炭酸ガスの圧力を活用して微小な浸入点から薬剤を注入します。通常が注射針は0.26mm、蚊の針が0.06mmであるのに対して、メドジェットの薬剤噴出口は0.03mmと聞けば、その細さが想像できるでしょう。通常の注射に比べて痛みを7割程度減らせるといわれています。