ワカメを食べても髪は増えない!?髪に関する5つの迷信
髪を生やしたければワカメを食べる、白髪は抜くと増える……そうした髪に関する情報はあふれていますが、実は“迷信”かもしれません。
しっかり発毛・育毛を促すために、事実をきちんと理解しましょう。
髪は迷信では増えない
薄毛や抜け毛を気にして、自分でいろいろな情報を調べ、髪にいいとされる対策を片っ端から試しているという方もおられるでしょう。髪については、昔からさまざまな情報がまことしやかに噂されています。
「海藻類は髪にいいからワカメやひじきをたくさん食べるといい」「白髪は抜くと増えるから抜かないほうがいい」「毛を剃ると次に生える毛は濃くなる」……それらは果たして本当のことなのでしょうか。
せっかく一生懸命実践しても、もととなる情報が“迷信”であれば無駄になってしまいます。実際に発毛・育毛を促進して薄毛や抜け毛を改善するために、正しい情報を把握することが大切です。
髪に関する5つの迷信
ワカメを食べると髪が増える→迷信
ワカメや昆布、ひじきなどの海藻類には、ビタミンやミネラルなどの髪にいい栄養素や、髪をつくるヨードという成分が多く含まれています。
そのため、髪の成長を助けることにはなりますが、海藻類を食べたからといって髪がどんどん生えてフサフサになるわけではありません。
毛を剃ると濃くなる→迷信
ふつうの毛は根本から先端に向かって細くなっていますが、カミソリなどで毛を剃ると根本の太い部分をカットすることになったり、毛が斜めに切られた状態になります。
それが伸びてくると太い毛が生えて濃くなったように見えるのです。毛が抜けて新しい毛が生えればもとに戻ります。
白髪を抜くと増える→迷信
白髪が生えるのは、メラニン色素をつくる働きが衰えて髪に色がつかなくなるからです。一旦白くなった毛を抜いても色素をつくる働きには影響しませんので、抜いても増えるということはありません。
ただし、髪を抜くことで毛穴や毛細血管が傷ついてしまうと、炎症を起こしたり頭皮のトラブルのもとになります。細胞にダメージを与えてしまうことで髪自体が生えなくなってしまう可能性があるので、注意してください。
白髪が多い人はハゲない→迷信
白髪と薄毛・抜け毛に直接の因果関係はなく、白髪で髪がフサフサしている方の印象が強いことからハゲないイメージにつながったのではないかとされています。
前述の白髪のメカニズムを考えれば、白髪が髪や頭皮にいい影響をもたらすとは考えづらいですね。
帽子を被るとハゲる→迷信
頭皮が紫外線を浴びると、髪の生成のもととなる毛母細胞がうまく機能しなくなり、髪が生えるのを妨げてしまいます。しかし、帽子をかぶれば、髪や頭皮を紫外線から守ることになり、薄毛や抜け毛の予防にはむしろ効果的です。
とはいえ、通気性を保たないと帽子の中が蒸れて雑菌の繁殖を招いてしまいます。サイズの小さい帽子も頭皮の血行を妨げるのでやめておきましょう。
薄毛に悩んでいる方は医療機関に相談を
男性の薄毛・抜け毛にはさまざまな症状がありますが、日本の男性の多くに起こっているのが「AGA(男性型脱毛症)」です。正式には「Androgenetic Alopecia」といい、頭頂部が薄くなったり髪の生え際が後退したり、額がM字状に広がったりする特徴をもっています。早い方では20代から症状があらわれることもあるでしょう。
AGAの原因はいくつかあるとされますが、そのうちのひとつが男性ホルモンです。男性ホルモンの一種が体内の酵素と結合すると、抜け毛を招くホルモンに変わってしまいます。これが毛根の中にある受容体と結びついてしまうと、髪の成長を抑え込んでしまうのです。AGAは進行性で、放置していると薄毛や抜け毛が悪化してしまいます。
それを防ぐには、早めに薄毛治療を始めることが重要です。発毛サロンやエステといった施設もありますが、根本的な治療を考えるなら、医学的根拠に基づいた総合的な医療行為での治療がより効果的で安全性も高くなります。
薄毛治療にはさまざまな選択肢があり困ってしまうことがままありますが、医師のカウンセリングを受けることでその人に適した最適な治療を提案してもらえるでしょう。
その中で、AGAはもちろん、いろいろな原因から起こる薄毛・抜け毛に対して9割を超えるケースで効果を期待できるとされるのが「HARG(ハーグ)療法」です。育毛から発毛まで総合的に促す薬剤を頭皮に直接注入することですぐれた効き目があり、性別や年齢、原因を問わず強い味方になります。
HARG療法を受けることができるのは、医療機関の中でも認定を受けたところのみです。興味のある方はあらかじめ認定クリニックを調べて、一度カウンセリングを受けてみるといいでしょう。
おわりに
髪のことを考え、生活習慣をいいものにすることはとてもいいことです。しかし、誤った対策は時として逆効果になることもあります。
その点でも、医療機関の科学的な情報は参考になるでしょう。情報を鵜呑みにせず、正しい習慣・治療を選ぶようにしたいですね。
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