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ボツリヌストキシンは肩こりの味方！マッサージだけじゃない手軽な肩こり緩和法

つらい肩こりは、マッサージや整体にいってもすぐに解消できないことがあります。そこで心強い味方になるのがボツリヌストキシン注射です。

こちらは、忙しい方にぜひおすすめしたい治療法となっています。

長時間のデスクワーク、スマートフォンを使う姿勢、運動不足……そうしたことから肩や胸、背中の周辺にある筋肉がこわばって起こるのが肩こりです。

肩こりは不快ですし、ひどくなると痛みも増してつらいものですよね。さらに肩こりがもととなって、体のほかの部分の調子が悪くなったことがあるという方もおられることでしょう。

代表的なものは、肩こりからくる頭痛です。血行の悪さから筋肉が緊張して起こる緊張性頭痛はその代表的なものといえます。ひどい痛みと少し楽になる時間が繰り返し起こり、重症化するとめまいや吐き気が起こることもあるとされ、軽視はできません。

そして、肩こりから歯が痛くなることも。突然歯の痛みを覚えて歯科医の診察を受けると、虫歯がないといわれる……そうしたときに考えられるのは、肩こりからくる歯痛です。

このことからもわかるように、肩こりは万病のもとで、厳密には肩こりを引き起こしている筋肉の緊張状態が、いろいろな悪影響を引き起こしているといえます。

肩こり予防のためにストレッチをしたり姿勢を矯正したりするのは健康にはとてもいいことです。しかし、すぐに効果があらわれなかったり、忙しい日々でつい怠ってしまいがちなことでもあります。

そうしている間にも筋肉を緊張させる要因は生活のそこかしこに潜んでおり、緊張状態はなかなか解けきることがありません。マッサージや整体も筋肉をほぐす効果があり、受けていて気持ちのいい施術ではあるものの相性もあります。

何より、肩こりの原因となることが多い「僧帽筋（そうぼうきん）」は、首から背中にかけて走っている大きな筋肉です。その張りを根本的に解消するには一度のマッサージや整体では追いつかないことも少なくありません。

そんな肩こりを緩和する治療として注目を集めているのが、ボツリヌストキシン注射です。

ボツリヌストキシンとは、ボツリヌス菌によって産み出される「A型ボツリヌス毒素」という成分を使った医薬品であり、名前なら聞いたことがあるという方もおられるでしょう。毒素と聞くと少し驚く方もおられるかもしれませんが、顔面痙攣をはじめとする病気の治療薬として病院でも広く使われている薬剤です。

このボツリヌストキシンは、顔のシワを伸ばしたりダイエットに効果があるということで女性に有名ですが、もともとは筋肉の緊張を和らげたり間接を動きやすくするという作用で注目を集めました。筋肉に注射という特徴がすることで神経に働きかけ、緊張を緩和するのです。

この作用が、肩こりを引き起こす筋肉の緊張状態にも有効とされています。

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肩こりの治療としてのボツリヌストキシン注射は、筋肉にダイレクトに作用して、緊張状態や張りをやわらげる効果が期待できます。そのほか、筋肉の張りからくる肩の盛り上がりを改善したり、血行をよくして炎症を落ち着かせるといった効果も。

医薬品とはいえその安全性に不安を感じる方もおられるかもしれませんが、きちんとした病院やクリニックで使っているのは世界でも多く使われている安全性の高い薬剤です。

そして、経験豊富な医師の診察では、原因となっている筋肉を適切に見極めることが可能になります。その状態に応じて適切な量を必要なところに注射すれば、効き目を最大限に発揮することが期待できるというわけです。

治療としては注射を打つだけで、痛みも少なく、手術のように傷跡を心配することもありません。効果は永久ではなく個人差がありますが、およそ3カ月から半年程度続くことが多いようです。

スポーツなどの活動が多くなる季節の前や、寒さが厳しくなって血流が悪くなるような季節の前などに注射を打つのも効果的といわれます。

つらい肩こりをかかえていると、日常生活や仕事に支障が出ることも多く、モチベーションも下がりがちです。

運動が大事だとはわかっていても、忙しい毎日ではちょっとしたストレッチもさぼってしまいがち。マッサージや整体もそうそう通えませんし、施術後のもみ返しも気になることもあります。

処置後のダウンタイムが少ないボツリヌストキシン注射は、ちょっとした空き時間にも受けることができて、効果も数か月持続することが多く、期待できる治療方法です。とはいえ、体の中に入れるものですから、安心して受けるためにはきちんとしたクリニックを選びたいものですよね。

まずはクリニックのカウンセリングを受けて、話を聞いてみるところから始めてみるのもいいでしょう。