M字、A字、U字……「生え際の薄毛・抜け毛は治療が難しい」って本当かについて徹底解説
「最近どうも生え際の髪が薄いような気がして気になる……」と思いながらも、何となくそのままにしてしまっていませんか?生え際が少しずつ後退するかたちで薄毛・抜け毛が進行していくのは、男性に多いAGA(男性型脱毛症)において、特徴的にみられる進行パターンの一つです。そのまま放っておくと、危険な状態まで進んでしまうかもしれません。
そうならないよう、気になりだしたら早く治療を考えるのがAGAの対策として最善です。しかし、この生え際の薄毛・抜け毛は治療が難しいという噂があります。本当なのでしょうか。これより生え際の薄毛・抜け毛について解説します。
生え際の薄毛・抜け毛が気になったら要注意
成人した男性に多く見られる薄毛・抜け毛「AGA(男性型脱毛症)」は、一般的に男性ホルモンの影響や遺伝などが主な原因として考えられています。そして、そのAGAの兆候として多いのが、生え際の髪の薄毛・抜け毛です。
生え際の薄毛・抜け毛には、前頭部のこめかみ近辺から剃りが入ったように薄毛が進行していく「M字型」、額の中央部の生え際が後退していって薄毛が頭頂部に広がる「A字(U字)型」などのいくつかのタイプがありますが、どのパターンで始まっても、最終的には頭髪全体に薄毛・抜け毛が広がっていくことになります。
なにより注目したいのは、AGAは進行性だということです。時間が経てば経つほど症状が進行していくことになります。いま気になっている生え際の薄毛がAGAの初期症状だとしたら、何となく放置している間にも症状がどんどん進んでしまう可能性があると覚えておきましょう。
治療が難しいといわれる原因はここにあった!
そうならないよう、生え際の薄毛・抜け毛が気になりはじめたら、何はともあれ放置はNGです。栄養バランスのとれた食生活や睡眠の確保といった生活習慣の改善も重要ですが、考えておくべきは治療を受けるという選択肢でしょう。
ところが、生え際の薄毛・抜け毛については治療が難しいとされています。この理由を詳しくみてみましょう。
血管が少ない
頭髪を健康に保つためには、血流を促進し、髪に必要な栄養を頭皮まで届けることが大切です。しかし、頭頂部や後頭部などに比べて髪の生え際は血管が少なく、栄養を届けにくい傾向にあります。
そのため、生え際はもともと栄養不足になりやすく、発毛が促されにくい状況にあるのです。
皮膚が固くなりがち
頭皮のなかでも生え際は顔に近く、その皮膚の状況は顔の影響を受けやすいエリアです。そのため、顔の表情がこわばって固まってしまうと、生え際の頭皮も固くなりやすくなります。
皮膚がこわばると、それにともなってどうしても血行が悪くなり、さらに栄養不足を引き起こす原因となってしまうことがあるでしょう。
原因物質が多い
薄毛・抜け毛の原因物質といわれる「5αリクターゼ」。AGAにもいくつかのタイプがありますが、この原因物質が生え際にたくさん存在しているケースがあります。
なかには、高濃度の原因物質が生え際に集中していることもあり、治療効果に比べて薄毛・抜け毛の促進効果が上回ってしまうことがあるというわけです。
治療は可能! 生え際の薄毛・抜け毛は早めに対策しよう
そうした理由から、治療が難しいとされる生え際の薄毛・抜け毛。ですが、だからといって諦める必要はありません。生え際の薄毛・抜け毛も治療は可能なのです。
まずは、生え際の髪が完全になくなっておらず、産毛が残っているようであれば、その毛の育毛を促す治療があります。この場合、「フィナステリド」などの薬を使って働きかけていくのが効果的でしょう。
全体的に血行をよくして栄養を行き渡らせるには、「ミノキシジル」がおすすめです。ミノキシジルには血管拡張作用があり、血行を促進することで頭皮の隅々まで髪に必要な栄養を届けられるようになるという効果が見込まれます。しかし、そうした薬は、効果が「発毛」や「育毛」のどちらかであることが多く、効き目があらわれるのも薬を使っている間だけです。
そこで近年は、薬以外の治療方法も開発されています。たとえば、HARG療法という最先端の毛髪再生医療では、HARGカクテルという成長因子を含む薬液を頭皮に注入することによって、頭髪の発毛・育毛が総合的に支援するので、高い効果が期待できると注目されている治療法です。機能を根本から改善することができるため、治療が終われば薬液の注入を続ける必要はありません。
おわりに
生え際の薄毛・抜け毛は人からわかりやすい反面、治療が難しいとされており、諦めてそのまま放ってしまう人も少なくありませんでした。しかし、AGAに対抗するには、早期発見・早期治療が何より大切です。諦めずに早めに治療を開始することが、その後の成功を左右する鍵になるでしょう。
AGAが起こる原因も起こる症状もさまざまで、自分で見極めるのはなかなか難しいもの。自己判断で育毛剤を使うなら、クリニックでカウンセリングを受け、専門医による治療で根本的に改善することを考えてみませんか。
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