中央クリニック

自力で対策？クリニックで治療？気になるワキガ治療をチェック！

冬は寒さのおかげで隠せていたワキガのニオイも、春には隠しきれなくなってしまい、春なのに憂鬱という方もおられることと思います。

では、ワキガは自力で対策をとれるのでしょうか。はたまた、クリニックに行けば治療できるのでしょうか。

気になるワキガ対策を考えてみましょう。

季節が冬から春に移り、桜の開花が知らされるようになると、気持ちがうきうきする一方で気になる悩みが「ニオイ」です。春になって気温が上がると、汗をかきやすくなります。

さらに、寒い冬の間あまり使われていなかった汗腺から出る汗は、水分量が少なく、ニオイが強いという傾向があるのです。

そして、春は新生活を迎える方が多い季節でもあります。入学や就職、引っ越しや転職といった新しい環境では、緊張して汗をかく方も多いでしょう。強いストレス状態で生じる汗は、これもニオイが強くなりがちです。

加えて、冬は厚いコートで覆われていた体は、春になるにつれてどんどん薄着になります。そのため、体から発するニオイがダイレクトに伝わりやすくなってしまいがちです。

ワキガの悩みをもつ方にとって、春は辛い季節と感じることも少なくないでしょう。

そんなワキガの悩みはできれば自分でどうにかしたいものですが、自力で改善できるのでしょうか。結論からいえば、日常生活で取り入れることができるワキガ対策でニオイが改善する可能性は十分にあります。

ワキガのニオイは、アポクリン腺という汗腺から出た汗が、皮膚の表面に存在する菌に分解されるときに発生する仕組みです。つまり、「分解されるような汗を残さない」「分解する菌の数を少なくする」「アポクリン腺を活発化しない」を実現すれば、ニオイを抑えることができると考えられます。

仕事中や外出時などの汗の対策としては、抗菌・殺菌作用があるデオドラント剤を使うと安心です。デオドラント剤は肌に直接塗るタイプでワキガに効くものを選びましょう。

とはいえ、汗をまったくかかないのは難しいですよね。かいた汗は使い捨ての汗拭きシートなどでこまめに拭き取るようにしましょう。

休日には運動などで積極的に汗をかく時間をもつのもおすすめです。先にふれたように、汗腺の機能低下はむしろニオイの強い汗につながります。

また。半身浴やサウナなども、リフレッシュ効果と汗を流す効果があるので、一石二鳥です。

汗を分解する雑菌を必要以上に増やさないようにするためには、通気性のいい服を着たり汗わきパッドなどを使ってわきの下の湿気を放出しましょう。肌着も春夏用のインナーを活用したいものです。

加えて、動物性タンパク質や脂肪分を多く含む食事は、アポクリン腺の働きを活発にしてしまいます。魚や野菜などを含めたバランスのいい食生活で、アポクリン腺の活発化を抑えましょう。

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そのように日常生活に気をつけてもニオイが改善しない場合は、病院やクリニックなどの医療機関で根本的なワキガ治療を検討する必要があります。治療方法にはいくつかの選択肢があり、状態や希望に応じて選択することが可能です。

たとえば、ワキガの症状が軽度の方であればレーザー治療が考えられます。これは、ワキガのもととなる汗を出すアポクリン腺に対してレーザーを照射し、汗腺を破壊してしまうのです。

つまり、皮膚を切らないので体の負担を抑えながら一定の治療効果を見込むことができます。

ワキガの症状が重い方の場合は、手術でアポクリン腺を除去するという方法を検討してもいいでしょう。皮膚を切り開いて汗腺を切除するため、体の負担がどうしても大きくなってしまい、完全に回復するまでには時間がかかりますが、汗腺自体を取り除くためレーザー治療よりも効果が高いです。

体の負担を少なくしたいと思う方には、ビューホット治療という方法があります。これは、極細の医療用針を汗腺に差し込んで高周波を照射することで、アポクリン腺を凝縮して汗腺の機能を抑えこむ方法です。

この方法は体を切る必要がなく、副作用もほとんどないため、体の負担は最小限となっています。それでいて、手術にも劣らない効果を見込むことができるとされている治療法です。

日常生活の配慮でニオイの悩みが減ればそれに越したことはありません。しかし、自力での改善がどうしても難しいようであれば、一度クリニックでカウンセリングを受けて治療を検討してみることをおすすめします。

ワキガの治療にかかる費用は安くありませんし、不安や怖さを覚えるかもしれませんが、ニオイの悩みから解放されることは、その後の人生のことを考えても価値が大きいものです。

専門の医師の診察を受け、ストレスフリーな人生を楽しみましょう。