2016.10.13
パイプカットのメリットデメリットとは?術後の「やっぱり子供がほしい」もムリではない!
パイプカットとは…
精子を送る[精管]を精子が作られる睾丸から切り離す避妊手術
男性が行う避妊手術として、世界的にも注目されている【パイプカット】。
もちろん訳あって永久的に子供を望まないのであれば、有効的な手段だと思います。
実際にパイプカットをされた患者さんの中には、奥様のこんな一言がきっかけになった方も。
「子供はもういらない」
子供を産むということは、女性の体への負担も大きく、なかには出産をきっかけに体調を崩したなんていうケースも時折耳にします。
だからこそ、パートナーの気持ちを尊重してパイプカットという選択肢を選ばれた患者さんの決断は、とても素敵な愛のカタチだと感じました。
しかし!
忘れてはいけないのは、この患者さんがしっかりとパートナーと話し合ってパイプカットを決断したということ。
すべての女性の「子供はいらない」という想いが、いつまでも同じ想いとも限りません。
実際私の友人でも独身・既婚共に、「子供はいらない」という人はいます。
でもその中には、後々に心変わりして子供を望んだ人もいるのです。
パイプカットの手術を行うと、その後に精管を修正することはできません。
なので、パートナーとの話し合いはもちろん、あなた自身が『パイプカットの本質』を今一度しっかりと見つめ直してから、決断してみてはいかがでしょうか?
だって、パイプカットにももちろんのこと、メリットデメリットがそれぞれに存在するわけですから。
パートナーと話し合う題材として、そしてあなた自身が気持ちを整理するためにも、その本質と深く向き合っておくのは大切だと思いますよ。
◆やっぱり子供が欲しくなったら…
まず、目的である“避妊”について。
先ほどお話したように、「子供はいらない」と考えてパイプカットをしたものの、やっぱり子供が欲しいと思っても子作りは難しいのかどうか。
そんなことはありません。
なぜなら、精子を作るのは切断する精管ではなく[睾丸]だから。
つまり精子を作る場所自体には、影響がないんですよね。
そもそもパイプカットをしていても性行為自体には何ら変わりはありません。
でも精子を送る精管をカットしてとなるため性行為では避妊となる…
ならば子作りの選択肢とは?
それは、人工授精。
パイプカット経験者であるサッカー選手のペレさんは、人工授精で双子のお子さんを授かったのだとか!!
今や日本でも人工授精は子供授かる選択肢として珍しいことではありませんし、いざという時はこの選択肢があると考えておくだけで、心配点は少し改善するのではないでしょうか。
◆パイプカット後の妊娠の可能性は?
実は、パイプカットをしても『100%避妊できる』というわけではありません。
ある調査結果によると、2000人に1人の確率で妊娠する可能性もあるのだとか。
とはいえ、ほぼ100%の確率で避妊ができるというのも、パイプカットの誇れるメリット。
もし2000人の1人でパートナーが妊娠した場合には、むしろ奇跡の妊娠として喜びたい出来事となるようにも感じます。
◆手術後の痛みはあるの?
パイプカットと聞くと、大きな手術になるのでは…とも考えてしまうかもしれませんね。
でも実際には、日帰りでも手術できるような約30分程度で終わる簡単な手術。
またカットといっても皮膚に直径60~70ミリ程の穴を開けて精管を引っ張り出し、切除するという局部麻酔でできる手術のため、傷口も決して大きくはありません。
そのため術後は日常生活を問題なく過ごせるほど痛みを感じることは少ないのですが、無理は禁物!
性行為も術前と変わらずできますが、術後直後に無理をすると多少の痛みを伴うかもしれませんよ。
◆副作用の心配
そして最後に、“副作用”について。
避妊という目的以外に、ほとんどといっていいほど体の変化はないと思うのですが、ごく稀に副作用がおこることもあります。
・陰嚢内の血栓
・精子が漏れによる炎症
など
もちろん専門医は、これらのケースにも適切に処置いたします。
だからこそ少しでも違和感があったら、迷わず早めに主治医へ相談してみてくださいね。
避妊というメリットだけではなく、その背景にあるデメリットと対処法を見つめてこそわかるパイプカットの本質。
パイプカットを検討する皆さんの、良きヒントとなりましたでしょうか?
また今回ご紹介した以外にも、パイプカットの手術を行う上でご不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
・手術についての詳細
・術後の心配
・パイプカットにかかる費用
など
あなたの気になるご不安点を、中央クリニックの無料カウンセリングにて一つずつ解決していきましょう。
そして何より、パートナーと真剣な話し合いをするためにも、中央クリニックはパイプカットに関する情報整理をお手伝いさせていただきます。