ヒゲ脱毛・メンズ脱毛まとめ|医療脱毛とエステ脱毛のメリット・デメリット比較
この記事でご紹介すること
ヒゲや体毛は男性の第一印象に大きく影響するもの。清潔感や個性をアピールできるヒゲ脱毛・メンズ脱毛に取り組んでみたいという方も多くなりました。とはいえ、どのような脱毛方法を選べばよいのか分からないという方もいるでしょう。
今回は、医療脱毛とエステ脱毛の仕組みや効果の違い、かかる期間・費用・痛みなど、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。ぜひ参考にして、後悔しない脱毛をしてください。
ヒゲや体毛、みんなどうやって処理している?
毎日のヒゲ剃りや、洋服からちらりと見えてしまうムダ毛の処理。男性はどう対応しているのでしょうか。まずは、それぞれの処理方法の特徴を見ていきましょう。
自己処理
カミソリ・電気シェーバー
ヒゲや体毛の自己処理で一般的なのは、カミソリや電気シェーバーで剃る方法です。
カミソリは深剃りできるためヒゲや体毛が濃い方でもきれいに剃れ、比較的安価に処理できる点がメリットです。反面、継続的に使用していると、肌にダメージを与えてしまう点がデメリットとなります。カミソリの刺激を和らげるにはシェービング剤を使用し、刃をあてた後はしっかり保湿することが大切です。
電気シェーバーはカミソリに比べると皮膚への刺激が少なくシェービング剤も不要のため、手軽にヒゲやムダ毛を処理できます。デメリットとしては、使用後にシェーバーの清掃をする手間がかかる点が挙げられるでしょう。
カミソリ・電気シェーバーに共通するデメリットは、剃った毛の断面が鋭角的になるため、伸びてきたときにチクチクしやすいことです。また、断面が斜めになるので、伸び始めに毛が太く濃くなったように見えてしまう点もデメリットといえます。
脱毛クリーム
脱毛クリームも手軽にできる自己処理方法の一つです。クリームを塗った後、所定の時間が過ぎたら洗い流すという簡単なステップでムダ毛を処理できます。
脱毛クリームには毛のたんぱく質を溶かす成分が含まれているため、カミソリや電気シェーバーを使ったときのように毛先が尖らず、見た目もきれいに仕上がりやすい点がメリットです。一方で、脱毛クリームの成分には肌に刺激となるものも含まれており、人によっては肌トラブルにつながることがあります。使用する前には必ずパッチテストを行う必要があります。
また、脱毛クリームは顔やデリケートな部位への使用は不可の商品が多くなっています。ヒゲや敏感な部位には基本的に使用することができません。
抑毛ローション
自己処理とは少し異なりますが、徐々に毛を薄くしていく方法の一つに抑毛ローションがあります。抑毛ローションの有効成分は、女性ホルモンと似た働きがあることで知られるイソフラボンです。毛の成長を遅らせたり毛を細くしたりする効果を期待する商品ですが、即効性はありません。カミソリや電気シェーバーなどと併用しながら、ムダ毛が目立ちにくい状態を目指します。
メンズ用コンシーラー・BBクリーム
剃り跡や青ヒゲを目立ちにくくする方法として取り入れられているのが、メンズ用の化粧品です。青ヒゲを隠したり肌色を均一にしたりするコンシーラーやBBクリームが市販されています。自己処理の仕上がりに満足できない場合に、塗るだけで簡単に補整できる方法です。
ここまで紹介してきたように手軽なお手入れ方法は多数ありますが、自己処理の場合、いずれの方法をとっても少なからず肌へのダメージは残ります。また、毎日の手間を考えると、忙しい男性にとっては大きなタイムロスになる点もデメリットといえるでしょう。
「クリームでのヒゲ脱毛」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「メンズ脱毛クリーム」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
エステ脱毛
自己処理の面倒さから解放されるエステ脱毛は、いつでも清潔感をキープしたい男性に人気がある施術です。サロンで行われているメンズ脱毛では、「フラッシュ脱毛」「IPL脱毛」といった用語が使われることがありますが、いずれも光を使った「光脱毛」です。
光脱毛は、黒色に反応する特殊な光を照射してメラニン色素を含む毛根部にダメージを与え、徐々に毛を薄くしていく脱毛方法です。ヒゲ脱毛はもちろん、まつ毛以外の毛はほぼ全身対応できます。細かくパーツを指定して脱毛するデザインヒゲや、好みの薄さまで脱毛したい場合にも対応可能です。
ただし、サロンによってはデザインヒゲや陰部周辺(陰部・陰茎・睾丸)の脱毛を行っていないところもあるので、事前に確認しておきましょう。
「メンズ脱毛サロン」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
医療脱毛
クリニックが行っている医療脱毛では、医療レーザーを用います。黒色に反応するレーザーの特性を利用して、メラニン色素を含む発毛組織を破壊するメカニズムです。
医療レーザー脱毛は、まつ毛以外の全身の毛に対応しています。大きくは、ヒゲ脱毛、ボディ脱毛、陰部周辺(陰部・陰茎・睾丸)に分けることができます。好きな薄さに調整したりデザインヒゲにしたりなど、好みに合わせた施術が可能です。ただし、クリニックによって対応していない場合もあるので事前に確認しておくと安心です。
医療レーザーが主流となる前は、クリニックの永久脱毛では針脱毛が多く行われてきました。針脱毛は、毛根部に微弱電流を流して発毛組織を壊す脱毛方法です。一つずつの毛穴に針を刺していくため、ターゲットの毛をしっかり脱毛することができます。
しかし、施術時間がかかることもあって、現在では針脱毛を行っている医療機関は一部のみとなっています。
「医療脱毛でのヒゲ脱毛」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「医療脱毛でのメンズ脱毛」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
メンズエステと医療脱毛はどこが違う?メリット・デメリット比較
光脱毛も医療脱毛も毛根部にダメージを与えて脱毛するという点で共通しているため、どこが違うのか分からないという方もいるでしょう。光脱毛と医療脱毛の違いや、それぞれのメリット・デメリットの比較をまとめました。
永久脱毛できるのは医療脱毛のみ
エステサロンとクリニックのどちらも永久的に毛が生えてこない状態にできると思われがちですが、永久脱毛できるのは医療機関のみです。
アメリカの電気脱毛協会では「施術後1カ月経った時点で毛の再生率が20%以下の脱毛方法」を永久脱毛と定義しています。また、公的機関であるアメリカ食品医薬品局(FDA)では、「脱毛施術をした後、再発毛する本数が減り、かつ長時間維持されること」を永久脱毛としています。
日本では永久脱毛に関する明確な定義はありませんが、これらの定義を参考に、「施術後に再発毛しない状態が長期間にわたって続く脱毛方法」を永久脱毛とすることが多くなっています。
永久脱毛するには発毛組織を破壊する必要がありますが、これは医療行為にあたるため、エステサロンでの施術は認められていません。そのため、サロンが行っている光脱毛は、毛根部に徐々にダメージを与えていき発毛サイクルを阻害する施術となっています。減毛・抑毛効果にとどまり、一時的な脱毛が期待される方法です。
永久脱毛をしたいという方は、医療脱毛を選びましょう。
安全性
医療脱毛
脱毛の施術では、個々に異なる肌質や毛質を見極めたうえで適切な照射出力に調整する必要があります。クリニックの医療脱毛では、医師の診断のもと医療従事者もしくは医師が施術を行うため、高い安全性が担保されています。
医療レーザー機器は安全性に十分に配慮されていますが、熱を与える施術のため、肌の状態によってはトラブルを引き起こす可能性はあります。医療機関の場合、万が一トラブルが出てしまった場合でも、医師が適切に診断して処置してくれるので安心感があります。
エステ脱毛
エステサロンが取り扱っている光脱毛機器は、肌に大きなダメージを与えないよう照射出力が低く抑えられています。しかし、熱を与える施術であるため、肌荒れや火傷といったトラブルが起こる可能性はあります。万が一肌トラブルが起きた際は、サロンでは処置ができないため医療機関を受診する必要があります。
また、施術者はエステティシャンとなるので、専門的な医療知識を有する医療従事者のように肌や毛の状態を見極めた施術が行えると限らない点もデメリットといえるでしょう。
脱毛できるまでの回数
医療脱毛
医療レーザーは1回の照射でも発毛組織を壊す威力を持っています。そのため、エステサロンよりも脱毛完了までにかかる回数・期間が少なく済む点が大きなメリットです。毛の太さや量、部位などによって異なりますが、通常は5~10回程度の施術で自己処理が不要な状態まで脱毛することが可能です。
1回のレーザー照射ですべての毛を脱毛できないのは、毛には発毛サイクルがあるためです。表面に見えている成長期の毛は全体の約20%といわれ、8割の毛は次の発毛や成長に備えている状態となっています。医療レーザーや光脱毛機器は成長期にある毛にのみ脱毛効果を発揮する仕組みになっているため、すべての毛を処理するには複数回にわたって施術を行う必要があります。
毛周期に合わせて1~2カ月に1回のペースでレーザーを照射するので、脱毛を終えるまでの期間は1年から2年程度かかります。
エステ脱毛
エステサロンの光脱毛は照射出力が弱いため、回数を重ねることで徐々に毛根部にダメージを与えていきます。ほとんどの毛が生えてこない状態にするまでかかる回数は、18回程度が目安となっています。期間になおすと2年から3年ほどかかります。医療脱毛と比べると回数・期間がかかる点はデメリットといえます。
「ヒゲ脱毛の回数」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
施術時の痛み
医療脱毛
医療脱毛は1回の施術で発毛組織を破壊できるだけの高出力で行うため、痛みをともないます。この点は、医療脱毛のデメリットといえるでしょう。痛みの感じ方には個人差がありますが、使用するレーザー機器によっても異なります。
医療脱毛で使われる医療レーザーには、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・YAG(ヤグ)レーザーの3種類があります。
アレキサンドライトレーザーは、照射時にゴムで弾かれたような痛みがあります。YAGレーザーは産毛から剛毛まで高い脱毛効果を得られる医療レーザーですが、アレキサンドライトレーザーよりもさらに強い痛みがあります。
医療レーザーのなかでもっとも痛みが少ないのはダイオードレーザーです。じんわり温かさを感じる程度で、我慢できないような痛みはありません。
クリニックでは脱毛時の痛みを緩和するため、施術前後にアイシング(冷却)を行っているほか、希望があれば表面麻酔をしてくれます。痛みに弱い方は事前に相談してみるとよいでしょう。
エステ脱毛
エステサロンの光脱毛では、施術時に痛みを感じることはほとんどありません。痛みの少ない脱毛を希望される方にとっては大きなメリットといえるでしょう。
「ヒゲ脱毛の痛み」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「ヒゲ脱毛の体験」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
脱毛にかかる費用
メンズ脱毛にかかる費用は、脱毛する部位と施術回数によって変わります。1回あたりの費用を見るとエステサロンのほうが格安になっていますが、脱毛は完了するまでのトータル金額を見比べる必要があります。
医療脱毛にかかる回数を5回、エステ脱毛にかかる回数を18回としたときの費用相場を見ていきましょう。
医療脱毛
ヒゲ脱毛(全体)/5回
A院:100,800円
B院:74,800円
C院:196,200円
D院:130,000円
全身脱毛/5回
A院:530,000円
B院:600,000円
C院:560,000円
D院:470,000円
エステ脱毛
ヒゲ脱毛(全体)/18回
Aサロン:260,000円
Bサロン:322,000円
Cサロン:186,000円
Dサロン:288,000円
全身脱毛/18回
Aサロン:1,200,000円
Bサロン:1,730,000円
Cサロン:2,011,200円
Dサロン:1,980,000円
トータル金額を見ると、回数が少なく済む分、医療脱毛のほうが安くなっていることが分かります。脱毛にかかる回数は部位や毛量・毛質によって大きく変わってくるため、想定外の費用がかかってしまったということにならないよう、しっかり検討することが大切なポイントです。
「ヒゲ脱毛の費用」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「メンズ脱毛の料金」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
安全性・費用対効果を考えると医療脱毛がおすすめ!
自己処理は手軽な方法ですが、肌へのダメージがあったり、すぐに毛が生えてきてしまったりと、安全面や見た目に満足できないこともあるでしょう。また、毎日のヒゲ剃りやムダ毛処理にかけている時間を考えると、脱毛したほうが生涯的なタイムロスを減らせるという見方もできます。
費用対効果や脱毛にかかる期間の面から見ると、エステ脱毛よりも医療脱毛に軍配が上がります。トータル金額を抑えられる点でも医療脱毛のメリットは大きいといえます。ヒゲ脱毛やメンズ脱毛を検討している方は、これらの点をよく見比べて、後悔のない脱毛方法を選んでください。