効果がある薄毛治療のまとめ。正しい知識と対策とは
この記事でご紹介すること
「地肌が目立つようになってきた」
「なんとなくボリュームが減ってきた気がする」
「抜け毛が増えた」
男性に多いこのような薄毛の症状。こうした変化が重なる場合、もしかしたら薄毛が始まっているのかもしれません。
薄毛の原因が多様化している今。これまで薄毛に悩まされる方の大半は中高年以降の年齢の人がほとんどでしたが、最近では10代や20代へと薄毛に悩む人の年齢層は広がっています。このページでは薄毛に関する正しい知識や薄毛治療の最新情報について詳しくお伝えしていきます。
薄毛の原因は加齢だけではない
ここ数年、10代から20代の若い世代で薄毛に悩まされる人が増えています。実際に薄毛の相談をするために医療機関を訪れる若い人も少なくありません。
「抜け毛が増えるのは年だから仕方ない」と考える方もいるかもしれませんが、若い人に薄毛が増えているということは、原因が加齢だけではないということになります。薄毛の原因は大きく分けて以下の8つが考えられます。
- AGA(男性型脱毛症)
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 加齢によるもの
- 頭皮の疾患
- 脂漏(しろう)性脱毛症/粃糠(ひこう)性脱毛症
- 円形脱毛症
- 神経性脱毛症
- 生活習慣の乱れ
薄毛は加齢だけではなく、遺伝や偏った食事、不規規則な生活、ストレスといった生活習慣の乱れなどさまざま。多くのケースで複数の要因が同時に起きていることもあります。また、なんらかの疾患が隠れているケースもあるのです。
薄毛対策はどんな原因でも早期スタートが重要!
どんな原因でも、薄毛対策は早めに始めるのが大切。ストレスの軽減や生活習慣の改善などのセルフケアもできますが、それ以外の原因で起きている薄毛は自力で改善されることは、難しいでしょう。薄毛を治すには治療が有効的です。
薄毛は異なる原因が交錯して起きていることも少なくありません。薄毛対策を行うときには原因を正しく見きわめ、症状に合った正しいケアをすることが重要です。「薄毛の正しい対策」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
10代20代の若ハゲと、30代以上の薄毛。同じ対策でもいい?
食生活の欧米化やそれに伴う成長期の早発などにより、薄毛が起こる年齢は低年齢化しています。
最近ではいわゆる「若ハゲ」の相談に訪れる10~20代の人も少なくありません。また、保護者の方が「薄毛がきっかけで登校拒否やコミュニケーション障害などを引き起こすのではないか」と心配されて医療機関に相談に来られるケースも増えています。
若ハゲも30代の薄毛も原因にあった対策を行うことが求められます。年齢によって薄毛対策が大きく異なることはありませんが「まだ若いから」「そのうち治る」と症状を放置するのはNG。薄毛が悪化してしまう恐れがあります。
また、髪が薄くなることがストレスになり、さらに抜け毛が増えるという悪循環に陥ることも考えられため、注意しましょう。
生活習慣の乱れやストレスなどが薄毛の原因である場合、早めに対策をすることで治療期間も短くすることができるかもしれません。「若ハゲ」についてより詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください。
円形脱毛症の対策は他の薄毛と違う?
頭髪の一部が突然、抜け落ちる円形脱毛症。「10円ハゲ」「100円ハゲ」と呼ばれることもあり、頭髪で起こることが多い症状ですが、実は眉毛やまつげ、手脚の体毛や陰毛などで発生することもあります。
円形脱毛症は一つの部位で起こる「単発型」が基本ですが、体の異なる部分で発生する「多発性脱毛症」という症状もあります。また、それらが悪化、融合することで生え際部分が帯状に抜ける「蛇行状脱毛症(ophiasis型)」、全ての頭髪が抜け落ちる「全頭型脱毛症」、全身で脱毛が起こる「全身性(汎発性)脱毛症」などに進行してしまう例もあるのです。
単発型はストレスがなくなると自然に治ることがありますが、脱毛箇所が増えるにつれ、自然治癒が難しくなります。また、円形脱毛症にはまれに免疫異常疾患が隠れていることがありますので放置は禁物です。
円形脱毛症も早期の治療がカギとりますが、一般的な薄毛よりも治療方法は複雑と言えます。突然部分的な脱毛が起きたら、それが1カ所の場合でもすぐに医療機関で診てもらいましょう。「円形脱毛症」のより詳しい情報についてはこちらをご覧ください。
代表的な薄毛対策方法
薄毛の原因が分かったらそれぞれに合った対策を始めましょう。ここからは代表的な薄毛対策について具体的に紹介していきます。
手軽にはじめたい方に。育毛剤って、そもそどんな商品?
薄毛対策として真っ先に育毛剤を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。育毛剤とは「髪の成長を促し、生えてる髪を抜けにくくするもの」。毛髪そのものを生やす「発毛効果」はありません。
ただし「最近、毛髪が細くなった」「コシがなくなった」という方には適していると言えるでしょう。市販の「育毛剤」は大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
①化粧品
②医薬部外品
③医薬品
・一般用医薬品
・医療用医薬品
「育毛トニック」「育毛シャンプー」などは化粧品に該当する商品です。医薬部外品は厚生労働省が許可した「効果効能に有効な成分が一定量含まれているもの」。これらに対して医薬品は厚生労働省が認めた効果が実証されている成分を使ったものとなります。
いずれも手軽に始められるのがメリットですが、間違った使い方をすると効果が出なかったり、副作用が起きたりすることも。正しい使い方をよく理解し、体質や薄毛の原因にあったタイプの育毛剤を使用する必要があります。
「育毛剤」についての詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください。
薄毛ケアとして使ってみたい発毛剤。発毛剤と育毛剤の違いとは
ドラッグストアなどで販売されているアイテムを見ると「発毛剤」、「育毛剤」それぞれ表示が異なるものが売られていることが分かります。
この2つはそれぞれ目的が異なります。発毛剤は毛を生やす発毛効果があるもの。育毛剤は生えている毛髪をしっかりと育てることを目的としています。価格は発毛剤の方が高めで医療機関でのみ、処方されるものもあります。
発毛剤や育毛剤を使用するときは、最低3カ月間程度継続して使用し経過を観察しましょう。私たちの毛髪には毛周期というものがあり、数ヶ月単位の期間を繰り返しながら生え変わっているため、使い始めてもすぐに効果を実感することはできないのです。
発毛剤や育毛剤でケアする時は使用上の注意を必ず守るようにしてください。もちろん、頭皮に赤みやかゆみを感じたり、むくみや動悸といった副作用と思われる症状が出た場合はすぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。
「発毛剤」についてより詳しい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。
薄毛治療薬として有名なプロペシア。その効果と副作用
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンが変換されて繰り出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質が毛髪の成長期を短くすることが原因となります。
毛髪の成長期は通常、4~6年。これに対し、AGAが発症すると毛髪の成長期が数ヶ月から1年程度へと短くなります。すると、髪が細く短いまま抜けるようになり薄毛と感じるようになるのです。
AGA 治療薬として有名なプロペシアの有効成分フィナステリドは、DHTを作り出す酵素「 5-α リダクターゼ」の作用を抑え、抜け毛を減らし薄毛を改善する医薬品(内服薬)です。
プロペシアは AGA 治療薬として効果的な医薬品ですが副作用が出ることもあります。また体質によっては服用を控えなければならないこともあるため、使用する際は必ず医師の診察を受けて処方してもらうようにしましょう。
より詳しい「プロペシア」の情報を知りたい方はこちらをご覧ください。
薄毛を治療で治す場合はどこに相談したらいい?
「本格的な薄毛治療を始めたい」そう思ったら、どこに相談すればいいのでしょうか。ここからは医療機関で行う薄毛治療の受け方について説明していきます。
初めての薄毛治療なら、AGA治療を行うクリニックへ
薄毛治療を受けられる診療科はいくつかあります。最近、よく目にする「AGAクリニック」は正式な診療科目名ではないですが、薄毛の治療を行う機関のひとつです。 AGA クリニックとは薄毛の治療を専門に行っている医療機関。わかりやすく表現するためにつけられた名称ですが、薄毛の治療ができる診療科は下記になります。公式サイトなどで確認してみましょう。
- 皮膚科
- 美容外科
- 形成外科
- 美容皮膚科 など
男性の薄毛である AGA は治療できる時代になっています。あなたの薄毛にあった治療を早めにスタートすれば、薄毛は改善できるのです。 「AGAの治療を行う医療機関やクリニック」についての詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
まだ遅くない!毛母細胞があれば薄毛は治療できる
「髪が抜け始めた時に治療を始めなかったからもう遅いかも」そんな心配をされている方はいませんか?薄毛治療のスタートが遅れてしまっても、諦めることはありません。
AGA をはじめとする薄毛は毛髪を作り出す毛母細胞の働きが弱まっていることが原因。そのため毛母細胞が死滅してしまわない限り、毛髪を再生させることは可能なのです。
といっても、内服薬や外用薬を使用する一般的な AGA 治療だけでは満足の行く結果が得られない場合もあるでしょう。ここからは「 AGA治療の開始が遅れてしまった」「内服薬や外用薬を使用しているけれど効果が見られない」と。いった方にオススメの治療方法を紹介していきます。
薄毛治療の効果が感じられない方にオススメのHARG療法
医療機関で行われる薄毛対策は内服薬や外用薬の処方が中心で、治療を受けたほとんどの方に効果が見られます。
しかし、薄毛が進行している場合や薄毛治療を開始するのが遅れてしまった場合、治療の効果がなかなか実感できないこともあるようです。また、本格的に薄毛治療をするならはじめからできるだけ効果が高い方法を選びたいという方もいるでしょう。こうしたケースでオススメしたいのが HARG 療法です。
HARG 療法とは注射によって薬剤を注入するメソセラピー治療の一種。再生医療の技術を取り入れた薄毛治療法です。
HARG療法では、幹細胞から抽出された成長因子に健康な毛髪の成長に欠かせないビタミンやアミノ酸などをブレンドした「 HARG カクテル」を注入します。これによって毛髪を作りだす毛母細胞の働きを活性化させ、発毛効果と育毛効果をもたらします。
痩せた土地に健康な作物が実らないように、頭皮環境が悪化した状態では健康な頭髪が生えてくるのは困難です。言ってみれば、HARG 療法は大地に肥料をまき、正常な発育環境を整えながら新しい毛髪の種を撒くようなもの。根本的な薄毛の治療方法と言えるでしょう。
また、HARG 療法によって頭皮環境を整えながら内服薬や外用薬を使用するとさらに効果を実感しやすくなるケースもあります。 「HARG療法」の詳しい情報については、こちらをご覧ください。
M字ハゲに有効的な植毛治療
薄毛のタイプには前髪の生え際部分の両サイドから薄くなる「M字ハゲ」、頭頂部から薄くなる「O字ハゲ」といった種類があります。こうした部分的な薄毛は見た目年齢が一気に上がってしまう症状。気にしている方が多い症状なのではないでしょうか。
進行した AGA の場合、M 字ハゲ部分には薬の効果が感じにくく、 植毛治療という選択肢を選ぶ方もいらっしゃいます。植毛には「人工毛植毛」と「自毛植毛」の2種類があります。
人工毛植毛はポリエステルといった素材の人工毛を薄毛が起きている頭皮部分に植え込んでいきます。自毛植毛と比較して費用が安いことがメリットですが、自毛ではないので定着率が低く、拒絶反応が起きる可能性があるという点がデメリットです。
一方、自毛植毛は薄毛が起きていない自分の頭皮から採取した健康な毛包組織を植毛する方法。人工毛と違って、毛髪が伸びるまで待つ必要がありますが、一度定着すれば、メンテナンスの必要がなく、拒絶反応が起こる恐れもありません。
さらに自毛植毛には「健康な毛髪を一本一本植毛していく方法」と「頭皮を部分的に切り取り、株分けを行った上で薄毛部分の頭皮に植毛していく方法」の2種類があります。
毛髪を一本一本植毛して行く方法は、毛根を傷つける心配がほぼありません。そのため定着率が高く、頭皮の皮膚を採取しないため治療跡ができないというメリットがあります。ただし、特殊な医療機器を使用し、高い技術を持った医師が時間をかけて治療を行う必要があるため高額になる点がネックです。
後者は株分けすることで治療のプロセスを短縮したり、特殊の医療機器を使用しない分、費用は安くなっていますが、頭皮を切る必要があるため、傷が残るというデメリットが。また、株分けする際に毛根を傷つけてしまって定着率に影響が出ることも考えられます。
また、植毛はどんな方でも適用になるわけではありません。いずれの方法も自分の毛母細胞が残っているのが条件となります。毛母細胞が死滅してしまっている場合、高額な治療費を払っても毛髪が再生する可能性はないでしょう。植毛を希望する部分に毛穴があるかが一つの判断基準になります。
このように考えると植毛を選んだ場合も、できるだけ早い段階で治療を始めるのが成功の秘訣になると言えそうです。「植毛」についてより詳しい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ 薄毛対策で重要なこととは
幅広い年齢層で薄毛に悩む人が増えている今。これまでは「薄毛は遺伝だからしかたない」と諦めていた方が多い症状でしたが、現在ではさまざまな治療方法が開発され、薄毛を克服している人も増加しています。効果的に薄毛を改善するためには、スタートダッシュが肝心。
「まだ若いから」「治療を始めるほどではない」こんなふうに考えず、早めの治療を検討することをおすすめします。